[保育と山登り]

 今年の海の日の連休を利用して美しい尾瀬を歩いてきました。鳩待峠〜山の鼻〜竜宮十字路〜ヨッピ吊橋〜山の鼻〜鳩待峠と、約7時間かけて歩いてきました。もう足ガクガクで、尾瀬はデッカイ!と実感したのでした。木道は登山者であふれていて、立ち止まって写真を撮ろうとすると、渋滞が発生してしまうのです。皆に迷惑をかけてしまいました・・・でも、空青く、緑豊かで、水澄み、吹く風心地よく、豊かな自然を堪能して参りました。

 さて、痛い足を引きずりながら老神温泉まで戻り、「やれ〜ひとっ風呂」となったのですが、お部屋に戻って地図を見返しますと、今回の尾瀬旅は、高低差200mの道を17.4q歩いたことが分かりました。都会で17.4q歩くことなんてありますか?ないですよね。普段そんなに歩かないですから、くたびれるわけですね。

 別のパンフレットを見ると、群馬のはずれの平ヶ岳登山は、歩行時間11時間20分、歩行距離20.2qとあり、なんと高低差が1301mで、健脚者向けの体力と精神力を試される上級ロングコースとありました。上には上があるのですね。

 何故、山に登るのでしょうか?マイカー規制の中高いお金を払って貴重な時間を使って・・・
実際歩いているときは、最初の1時間〜2時間は楽しいですが、その後は足の痛みとの戦いのような気がします。でも、時が過ぎ、翌日の夕方、こうして振り返ってみると、足の痛みは消えかかり、美しくきれいな自然だけが思い出されるのです。で、その足の痛みが、ちょっと自慢になったりするのですね。「この痛みはここまで歩いた者にしか味わうことができないのだ。自分を褒めてあげたい」なんちゃって!

 保育も、日々の働きを追ってみると、気を遣って、体力を使って、書き物して・・・と大変な思いの連続ですね。でも、そんなお子さまが卒園をしていった後、私たちの心に残るものは、「よくやったなあ」というすがすがしい気持ちだったり、「もう少しこうすれば良かったかなあ」などという前向きな反省だったりして、総じてまんざらではない気持ちになったりするので不思議ですね。「なんだかんだ言っても、また会いたいね。」なんていつも話し合っているのですよ。

 保育、いい仕事ですね。
尾瀬

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