[視覚と聴覚]

さて、先日子どもの心のカウンセラー、発田憲先生の勉強会に出席してまいりました。心に残ったことを書きたいと思います。
視覚と聴覚は、大脳新皮質という新しい脳で処理している分野で、非常に高度なのだそうです。ところがこの視覚と聴覚は、「個人差が大きい」ということでした。で、この「個人差が大きい」ということがくせ者なのだそうです。
驚くことに視覚処理に優れている子どもは、目に入るものすべてに興味関心を示してしまうので、すべてのことにすぐに反応してしまい、結果として多動傾向のある子どもとして見られてしまうというのです。
驚くことに聴覚処理に優れている子どもは、耳に入るものすべてを正確に覚えてしまうので、別の時に違ったことを聞いてしまうと「言っていることがAでBで違う」と不安になり、結果として自分の世界に閉じこもってしまい、自閉・アスペルガー傾向のある子どもとして見られてしまうというのです。
どちらも優れているのに問題児になってしまうのです。優れているのに育てにくいのです。これは大問題ですね。でもね、手がかかる分、親が子どもに心を向ける機会が多くなり、愛着が深まり、子どもは幸せに育つ可能性も高いともいえるのだそうですよ。子どもは手がかかるがよかろう。
視覚処理に優れている子どもをコントロールするためには、子どもの見える世界を単純化していくといいのだそうです。シンプルで落ち着いた空間で育てると落ち着いた子になっていくのだそうです。
聴覚処理に優れている子どもをコントロールするためには、一貫性を持った言葉がけをしてやる努力を心がけることによって、安心した子になっていくのだそうです。
視覚処理に優れている子どもに目で見える、表情やゼスチャーや絵や絵本で育てると、子どもは伸びます。
しかし、視覚処理に優れている子どもに言葉で育てようとしても、子どもは伸びません。

聴覚処理に優れている子どもに耳で聞こえる、思慮深い優しい言葉がけで伝えると、子どもは伸びます。
しかし、聴覚処理に優れている子どもに、表情やゼスチャーや絵や絵本で育てようとしても、子どもは伸びません。
我が子はどちらの処理能力が高いのか、もう一度検討してみてもいいのではないかと思いました。
きれいなお花

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