[平和のために]
12名の集団の中で、子ども同士の序列がよりはっきりしてきました。
特に1歳児から見れば、遊んでいる仲間によって、その1歳児自身が年上、同期、年下の、どのポジションかコロコロ変わりますね。そんな中だんだん自分の序列は何番目というのが明確になっていくのでしょう。そういうことを敏感に察知する本能のようなものがあるように思います。
序列がうまく作用すれば、年上にあこがれを抱き近づこうと努力する心と、自分より小さい者に優しくしようという心が、育つことでしょう。
しかし表があれば裏もあるものです。まだ1歳なのに、自分より大きなお友だちには「スリスリ」して、自分より小さなお友だちには「そこのけそこのけ」する姿もあるのです。
遊びの邪魔になるからと力ずくでお友だちを動かし、動かされて泣いているお友だちが横にいるのに、無関心を装う姿に心を痛めました。
このようなことは保育室の隅っこで、誰も気が付かないところで起こっていることでしょう。決して見逃してはならないと思いました。平和はこういうことを許さない教育から始まるのではないかと感じました。