[言葉の獲得と情緒の安定]

ここ2週間ほど、自分の気持ちを言葉であらわすことができるようになったT君。今までは感情に流されてしまうことが多かったのですが、言葉の獲得により、感情を抑えることができるようになってきました。

食後の手を洗う時の順番待ちをしている場面、後ろにいるお友だちにT君は顔面を手で強く押さえ込まれてしまいました。今までならならパンチで応酬をするところなのですが・・・この時は「おさない!」と言葉が出たのです。お友だちは5回ほど強く押してきました。でもその度に「おさない!」を繰り返していました。

違う場面です。赤ちゃんのお友だちがT君の傍にやってきたため、T君が持っていた新幹線のおもちゃが壊れそうになりました。今までは力づくで自分のテリトリーを守っていたT君ですが、その時は、「こわれちゃうよ」と言って、困った顔をしながらも決して手を出そうとしないT君でした。

言葉の獲得がこれほどまでに情緒の安定につながっていることを改めて確認しました。

そして特出すべきは、言葉を獲得する前の数週間の、何も言えずに泣き続けていた日々・・・今振り返ると、成長する直前はとても乱れると言われていますが、そのことの好例だったのではと思います。

今困っていてもそれは明日の喜びの前ぶれかもしれません。

砂遊び
砂遊び

ブランコ
ブランコ

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