[三輪車]
1月某日、子どもたちをミニバスに乗せ、歩くこと片道30分、北鹿浜公園(交通公園)へ園外保育に行きました。月一回の無料開放のこの日、電動カー、電動列車、三輪車、消防車等の乗り放題を楽しみました。
三輪車に乗っている上の写真をご覧ください。たぶん人生初めてのチャレンジだったことでしょう。写真ではみんな上手に漕いでいるように見えますが、実は四苦八苦しています。よく観察してみると、みんな右足も左足も同時に力いっぱい地面の方向に踏みつけていることに気づきます。ペダルは交互に踏まないと三輪車は前方には進みませんね。このことに子どもたちはまだ思いが至っていないのです。(こういう気づきが保育の楽しいところなんです)もう少し練習すればコツをつかむようになるでしょう。
交互に踏むということは、片方の足が力を入れている時はもう片方の足の力は抜くということですね。人間にとって力を抜くということは、力を入れることよりも難しいのではないかと思います。もちろん大人にとっては三輪車を漕ぐこと位、サイズが合えばですが、簡単なことだと思います。しかし実は、気づかないうちに力を入れたり抜いたりを絶妙なタイミングで繰り返すという凄技を行っているのです。
このことを俯瞰すると、特技を自分のものにする最重要ポイントは、いかに力を抜きつつ必要な動きを行うことができるかという一点にかかっているように思います。私の趣味はフルート演奏ですが、吹き出した最初のころは体中ガチガチに力んでしまい、音楽になりませんでした。でも、練習を重ねていく中で、最小限の力で効果的な演奏ができるようになってくると、少しづつ速い音符も吹けるようになってきました。「大事なのは力を抜くことだった!」これはもしかしたらスポーツ、楽器、運転、料理、etc.、みんなそうかも。あれ、勉強や仕事もそうかもしれない。みんな〜!三輪車、近い将来漕げるようになるから練習しようね!