[自園調理始めました]

今まで、近隣の私立認可保育園から搬入していた給食を、今年度から、さくらそう保育園内に新設した給食室より提供できることとなりました。

毎日9時30分〜10時ごろになると、保育園内に「いい匂い」が漂い始めます。「臭覚が喜ぶ!」今まで経験のないことです。

離乳食やアレルギーへの対応も、今まで以上に、それぞれのお子さんに即することができます。

何より特筆すべきは、給食担当の「ひでさん、あさみさん」の調理の上手なこと!美味しい手作り料理を毎日食べることができるということの、なんて幸せなことでしょう!

子どもたちの反応といえば、野菜嫌いのYくんのことを書かずにはいられません。Yくん、お家では一口も野菜は口にしないとのことで、頑なに拒絶するのだそうです。(その割には大きく育っているのです・・・)でも保育園では、ホワイトソースの中の玉ねぎや、カレーの中のじゃが芋を食べるのです。そのたびにびっくりするスタッフですが、極めつけは筑前煮が出た日、その中の、大根、人参、ゴボウ、椎茸、インゲンを、確かめるように口にするYくんの姿があったことでした。
みんなで食べるから、おいしいのでしょうか?
美味しいものは子どもにも分かるのでしょうか?

こう書くと、短絡的に、「好き嫌いは悪い」、「残すことは悪い」となりがちですが、そんなことはないと強調しておきたいです。本来、好き嫌いは個性であり、大切にすべきものと思います。食育で一番大事にしたいことは、何でも食べることでも、残さないことでもなく、「楽しく食べる」、この一点に向かうことだと考えています。「楽しく食べた結果、野菜に手が伸びた」、という事例ということです。

蛇足ですが、近隣園からの搬入のメリットは経費が安価で済むことです。その点自園調理は、安価ではありませんが、それを補って余りある自園調理の良さを感じるこの頃です。
給食室

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