[あなたならどうする?]

2017年12月6日(水)に出された最高裁判所大法廷の判決は、「NHK受信料は、払わなければならない」というものでした。この「○○でなければならない」ということは、まず理想的な姿が一つだけあって、そこに向かって進むことのみを良しとするということですね。
でも、本当にそうでしょうか?理想的な姿が一つだけあるというよりは、一人ひとりに合ったそれぞれ違った姿があるのではないかと思うのです。

日々の保育でたとえれば、食事中のおしゃべりについて・・・

 過度なおしゃべりで食事が食べられなくなる子がいるから、おしゃべりしないで食べなければいけないことにしよう・・・
 いいねえ・・・
 でも、ちょっと待って。全ての子がおしゃべりという訳でもないんじゃない?・・・
 そうだね・・・
 むしろ、おしゃべりしながら食べると楽しく食べられるよね。楽しく食べるって、とても大切なことなんじゃない?・・・
 ん?おしゃべりが過度じゃなく適度ならいいけど・・・
 ええっ、適度は子どもじゃ無理だから全面禁止だよ・・・
 それは昔の考え方よ。もっと子どもを信じようよ・・・
 言葉がけを工夫したらどう?たとえば、「お話ししてはいけません」ではなく、「はい、お話しのお口はおしまいで〜す。これからはお食事のお口でお願いしま〜す」等・・・

あなたならどうしますか?

来年度から施行される新しい保育所保育指針では、先生が知っていることを教える「教科型」よりも、子どもが伸びようとする瞬間をとらえ適切な環境を与える「援助型」を勧めています。
教科型は結果を求めます。「○○でなければならない」からです。
援助型は結果を求めません。失敗しても「失敗したのは、むしろ良かった」となります。これは大きな違いだと思います。そして、そうしたとらえ方は、答が無い(あるいは見出しにくい)中で生きる今の子どもたち(未来の大人たち)への応援歌だといえます。

「○○でなければならない」からの脱却を目指したいものです。
元気な子ども

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