[ことばは話せないけど]

 今年1月に更新して以来、4か月ぶりの投稿となります。なぜ更新できなかったかというと、私の個人的な理由なのですが、新園設立に全力を注いでいたため本ホームページまで手が回らなかったからです。まったくもって弁解の余地はありません。皆さま申し訳ありませんでした。

 さて、やっと余裕がでてきましたのでコラムを再開いたします。

でんでんむし

でんでんむし

アジサイ

 まだ5月の後半だというのに、真夏の日差しが降り注ぐ昨今、本日などは梅雨の走りと思われる陽気の一日です。上の2枚の写真は、このあいだまで2.3児クラスに飾っていた子どもたち手作りの「大きなイチゴ」を再利用した、イチゴを殻に見立てた「でんでんむし」です。3枚目の写真はお花紙を子どもたちでぐちゃぐちゃに丸めてくっつけて作った「アジサイ」です。特にでんでんむしはダイナミックな感じが素敵だと思います。イチゴの殻なんて実際にはありえませんが、製作なのですからありです。いずれにせよ子どもの手が入っている作品の美しさは格別です。

 さて、本題です。2歳児の一人のお子さんは、集団生活の中では息苦しくなるのでしょうか、ちょくちょくクラスから離れて単独行動をしています。独り遊びが得意なお子さまで自立心旺盛、笑顔がかわいいです。将来大きな器を持つ素敵な大人になることでしょう。

 さくらそう保育園元郷では、安全が担保されているなかで、このようなお子さまに対して、おおらかでありたいと思います。そのためには、2階の保育スタッフだけに責任を押し付けるのでなく、1階の保育スタッフ、園長、代表みんなで、この一人のお子さまに愛情を注ぎます。

 しかし、ここ数日は、脱走の危険や、危険場所への無断立ち入りなど、安全が担保されない状況が見られましたので、園長、スタッフは真剣に話し合い、単独行動を行っても楽しくならない環境をこのお子さまに対し設定し、向き合いました。するとどうでしょう。ことばはまだ話せないのですが、ちゃんと困った顔をするのです。ちゃんと話を聞こうとするのです。

 このお子さまの内なる育ちが更に増し加わりますように。さくらそう保育園がそのための一助を行えますように。

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